インプラント治療では、患者さまに快適に長くお使いいただけるよう、メインテナンスが不可欠となります.
メインテナンスの目的は、インプラント周囲炎などのトラブルの予防と早期発見です.インプラント周囲炎の発症は、プラークコントロールの良し悪しだけではなく、喫煙、糖尿病などの全身状態も影響します.全身状態や生活習慣病についても気をつけることが必要です.
メインテナンスの方法は、歯周病と同様にプラークコントロールが基本になります.プラークコントロールには患者さまに毎日行っていただくセルフケア(ホームケア)と、歯科医師や歯科衛生士が行うプロフェッショナルケアがあります.セルフケア(ホームケア)では、患者さまのお口の状態にあわせ、インプラントに適した清掃法や清掃用具などをご紹介いたします.また、生活習慣で気をつけることなどを提案させていただきます.
当院では、メインテナンスを、日本口腔インプラント学会認定インプラント専門歯科衛生士が責任をもって対応しております.インプラント治療に関する専門的な知識に基づく質の高いメインテナンスを提供できる技術を備えなければならないと考えるからです.
また、インプラントに問題が生じた場合、同一院内で補綴・歯周病医、口腔外科医と直ちに緊密な連携( inter-disciplinary )が可能な状況のもとにメインテナンス処置を行っております.
このように、メインテナンスを通してインプラント治療を受けられた患者さまのQOL(生活の質)の向上に少しでもお役にたちたいと思っております.